診療報酬改定にみてとれること
今日は府の歯科医師会館で診療報酬の改定の説明会に出席してきました。
今回の改定で大きなトピックになったのがやはり訪問診療や介護の分野でした。
昨年の日本口腔外科学会総会(名古屋)でも感じたことですが、
歯科全体がそちらの方向に力を注ぎ始めてきたという印象です。
ちなみに私も勉強させていただきましたが口腔外科学会では嚥下内視鏡と食事支援が
ランチョンセミナーの一つとして多くの参加者を集めていました。
私が口腔外科学会に入会したてのころには考えられないことです。
10年前、歯科の商業誌はインプラントばかりで辟易していましたが、
一昨年に参加したアメリカの歯周病学会(サンフランシスコ)では
「インプラントの失敗(インプラント周囲炎など)をどうリカバーするか」というのがホットな話題でした。
その時々や地域で求められているものが変遷し、それに学会が敏感に反応しているということです。
去年の学会や今回の診療報酬改定に見て取れるのは
「超高齢化社会を迎えての歯科医師が求められている役割」がこれからどんどん大きくなるという点ですね。
当院では現状、多くの時間を訪問診療に割くことが出来ないため、
過去に当院にお越しになられていた患者さまかその御家族さま、御紹介者さまを中心に往診の相談に乗らせていただいています。
当院をかかりつけ歯科医院として選んでいただいた患者さまの健康維持を
最後までお手伝いさせていただきたいという院長の考えによるものです。
現在または過去に当院に通院されておられる方で往診をご希望の方は遠慮なくご相談ください。